わらしべの里、パソ工房に製品の注文を出し続けた日々

生産活動に取り組むパソ工房の仲間たち

【今回の記事は、パソ工房所属の仲間・ペンネーム:混むがお伝えします】請け負い事業や自主製品事業に古くから取り組んでいるわらしべの家。平成12年、混むとポリさんがいたデイケア希望のなかに「キーボードのタイピングが遅くても、意義のあるものはつくれるはずだ」と前理事長さんのこの言葉のもと、わらしべの家PC事業【通称:わらしべの家パソ工房】を誕生させました。

初代相棒として前理事長さんが使っていたWindows98搭載パソコンを2台譲り受け、修理が難しいなと感じた日までさらに使わせていただきました。2人は高等部時代からパソコンやワープロに触れていましたが、平成12年当時の技術は本当に未熟なものでした。それでも、わらしべの里は私たちを信じ、内部取引を通して名刺、ホームページ、わらしべの里通信の注文を出し続けてくれました。おかげで、知らないうちに技術を習得できました。

お客様への感謝を形にするために

現在、PC事業はわらしべの里との内部取引のほか、栃木市役所、栃木市内公共施設、民間企業、社会福祉協議会、障がい福祉サービス事業所、障がい者グループおよび近郊医療機関、一般のお客様よりお問い合わせを頂いて、印刷物の製造販売やホームページの製作などを行っています。生産活動に集中していると、あっという間にお昼の給食の時間になります。昼休みにニュースサイトのチェックや将棋の対局観戦などでリフレッシュ。同時に遠くの景色を見て目を休ませます。

午後の生産活動をしているとまたまたあっという間に夕方です。その時間の中で、印刷した名刺や封筒がどんな場面で使われるのか思いを馳せながら、正確に仕上げています。私たちは、人一倍多く作業時間を必要とするのにもかかわらず、数ある印刷屋さんのなかから選んでくださったお客様への感謝を形にするためにその時間を大切にしています。